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野村万之丞メモリアル

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初代理事長 五世野村万之丞氏 プロフィール

本名:野村耕介
1959年生まれ。祖父六世野村万蔵(人間国宝・芸術院会員)、および父初世萬(人間国宝)に師事。三歳で初舞台を踏み、以後数々の秘曲を上演。
1995年五世万之丞を襲名、万蔵家八代目当主となる。2000年1月より、万蔵家の狂言を新たに編集した一門の組織『萬狂言(よろずきょうげん)』の代表を務める。
古典芸能のみならず、大学教授、演出家、執筆家、NHK大河ドラマなどの芸能考証者等、多岐に渡って活躍した。
2004年6月没(享年44歳)

五世野村万之丞氏の功績(狂言を除く)

楽劇五部作のプロデュース完成をめざし
音楽家、振付家、衣装コーディネーター、俳優、ダンサーらと協同作業を重ね
楽劇大田楽、楽劇真伎楽、楽劇平和楽 を誕生させました。

続けて取り組む予定だった
歌垣、猿楽は 未完となりました。

現在「楽劇大田楽」は、「大田楽」として各地のお祭りや文化交流として催し、
野村万蔵師による新しい演出やコラボレーションにより、展開しています。

「楽劇真伎楽」はもともと完成した形ではなく、これから公演するそれぞれの国の芸能とコラボしながら
創り上げていくという発想の元に誕生した作品でした。
現在は中国4都市公演(2007年)で止っていますが、シルクロード逆流をめざして、進んでいきたいと願っています。

野村万之丞氏の世界

楽劇人とは

五世野村万之丞氏(1959-2004)が、世界各国のさまざまな民族やアーティストとの出会いを経験し、自身の芸術文化創造のコンセプトとして掲げたのが、“楽しくて劇的なこと”=「楽劇(がくげき)」です。

日本では古くから、渡来した芸能を「伎楽」「舞楽」「雅楽」「田楽」「猿楽」などというように、「楽」とよんで日本の演劇芸術として発展させてきました。万之丞氏は、日本の芸能のルーツである「楽」をたどりながら、アジアの感性や文化・生活を軸に、音楽・舞踊・演劇・美術・文学という芸術のあらゆる要素を総合した新しい芸術の創造を目指しました。

それは、日本やアジア的な考え方だけに限らず、西洋的な方法も取り入れた和洋折衷の手法によるものです。

従来の枠組みや概念にこだわらない新しい発想や手法によってこそ、古いものを現代に置き換えて、未来に残す新しい芸術が創造できると考えたからです。

この「楽劇」においては5つのテーマを設け、それに基づく芸術作品を「楽劇5部作」としました。また、これらの作品は、市民参加や地域創造をキーワードとし、世代や性別、国境(国籍)を越えて皆さんが一緒に踊ったり参加できる作品があります。プロやセミプロに加え、一般の「人」の参加でさらにエネルギーを高め、あたらしい芸術として進化し続けています。

楽劇五部作

野村万之丞氏は、自らの芸術文化創造のコンセプトして掲げる「楽劇」に5つのテーマを設け、それに基づいた芸術作品を作るビジョンを定めました。

作品を作るに当たって最も大切にしたことは、我々日本人やアジアの人々の心の奥底にあるアーキタイプに訴えていくことです。いわゆる、無意識になぜか懐かしい、色や形、音、その状況など、人の琴線に触れるものを大切にした作品づくりがされているのです。

五部作はそのまま。また、この楽劇五部作以外にもその他の楽劇プロデュース作品がありました。

野村万之丞氏の作品の特徴

創作過程において、一人で机上で書き上げるのではなく、自分の頭の中のイメージを元に、音楽家、舞踊家、俳優などを集め、ディスカッションを繰り返しそれぞれの才能のぶつかり合いから生まれる効果を再構築するという方法だったと言えます。

それは、没後、あまりにもよく似た催しが別の団体により行われるといった状況を生み出しました。演出だけは、著作権という形で守られる類ではなかったからです。

しかし、真似事のものはそれに過ぎず、超えるものは何一つ現れてはいません。文化とは形を変えて心を伝えるものだと主張し続けた事を考えると、新たな作品へと心を伝えながら、ACT.JTの力で変貌していくのかもしれません。